レポート

日本酒はヨーロッパでは作れない?!
~日本人の日本人のための食生活相談会レポート~

by 2017年4月 1日 10:36 PM

吉祥寺かない米店の金井一浩さんによる食育講座の第一回目がニューロカフェ吉祥寺で開かれました。

「日本人の日本人のための食生活相談会」と題したこちらの食育講座は、1年間を通して様々なテーマを取り上げます。
おこめアドバイザー・小児食生活アドバイザーの資格を持つ金井さんに様々な知識をわかりやすく解説していただきながら、
実際に味噌作りや田植えなども体験し、参加者それぞれが自分の食生活について見つめ直していこうというものです。

第一回目の今回は、金井さんと共にテーブルを囲み、参加者の体験や意見も交えながらの有意義な時間となりました。

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~日本人の日本人のための食生活相談会~
第1回「動物と人と日本人」

今回のテーマは「動物と人と日本人」。
食べるという行為を、もう一度「動物」という観点から見直そうというお話でした。

動物にとって食べるという行為はゆっくりと養ってきた本能です。生きている土地のものを食べて成長し、子孫を残していきます。
体もそれに合わせて変化し、例えばライオンは狩りをするために鋭い牙を持ち、牛は草を消化するために長い腸を持っています。

一方人間は、道具を使い食べ物を加工してきた歴史を持ちます。火を使ってパンを作ったりご飯を炊いたり、世界中でその土地独特の食文化を作ってきました。人間は道具を使いますが、その土地で生きているものを食べていた時代には、風土や環境に順応することをずっと続けてきたのだと思います。

さらにその中の「日本人」はどのように風土に順応してきたのでしょうか。
興味深かったのは日本酒はヨーロッパでは作れないというお話です。ヨーロッパの水は硬水でミネラルが多く、日本の水と違います。同じように作っても日本酒の味は作り出せないそうです。日本だから造れた酒。そう考えるととても神秘的なものを感じます。
今の感覚だと、世界中でどんな食べ物でも作りだせるような錯覚に陥りがちですが、決してそうではないのだと再認識しました。

長い歴史の中で、こんなにもグローバルに食べ物を食べるようになったのは本当に最近の話で、特に日本の戦後の食生活の変化というものは急すぎたのではないか、と金井さんはおっしゃっていました。
果たして体が対応できているのか、ここ何十年かの生活習慣病の急激な増加がその答えなのではないでしょうか。

「自然に感謝して食べる」という当たり前なことを、もう一度考えるきっかけになりました。

書き手:オオトヨウコ
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次回は2月に開催予定です。日本の発酵文化についてのお話と味噌作り体験を予定しております。
日程が決まり次第ホームページでお知らせ致しますので、どうぞお気軽にご参加ください!

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