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ことばラボ 読みの実験室 第3回

by 2017年4月 1日 10:36 PM

「僕らの住むこの世界には旅に出る理由がある」、小沢健二はヒット曲「僕らが旅に出る理由」のなかでこんなことを歌っています。
言われてみれば確かにそのような気もしますが、それではその「旅に出る理由」とは一体なにかと問われれば、
実のところはよくわからなかったりする...「旅する文学」という今回のテーマは、そんな疑問からスタートします。
 たとえば手帳を眺め、連休のスケジュールをあれこれ思案しながら、「パリに行きたい」、
「京都に行きたい」と想像をふくらませる...おそらく誰でも一度以上はこうした場面を経験したことがあると思います。
そこでカレンダーの上にスケジュールと目的地を書き込んでしまえば、
あなたの「旅」はある程度具体的な目的と動機を帯びるでしょうが、
私たちの「旅に出たい」という欲求自体はもっと漠然とした、抽象的なものではないでしょうか。
 今回は生涯一度も異国の土を踏むことはなかった萩原朔太郎という詩人の「旅」にまつわる作品を取り上げながら、
私たちの想像力を駆り立てる「旅への誘い」について皆さんと考えてみたいと思います。

(担当:加勢俊雄)

日時;2014.8.26 19:30〜21:30
料金:1500円(1Drink)
お問合せ:tomasson.y@gmail.com
場所:ニューロ吉祥寺

原朔太郎『猫町』を読んできてください。

------------------- 講師の紹介 -------------------

加勢 俊雄 Kasei Toshio
東京大学総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程 19世紀末〜20世紀初頭のイギリス小説が専門。
日本近代詩にも関心を持っている。 読書という習慣にも食わず嫌いが存在しますが、その本がなぜ書かれ、
どのように楽しまれたのかを想像するうちに、 思いがけない言葉の世界が姿を覗かせたりもします。
いつもとは少し違う角度から「言葉」を考える、 そんなぜいたくな時間のなかで、豊かなコミュニケーションが
育まれていくことを期待しています。


------------------- ことばラボとは -------------------

「あなたが好きな本」をいくつか思い浮かべてみてください。
そのなかに小説はどれほどありますか。
それらお気に入りの小説たちをあなたが初めて手にとったのはいつで、当時あなたはなにを想い、
それからどれくらい読み返したでしょうか。小説は刻々と変化していきます。
紙に書かれた文字が同じでも、それを読む私たちが変わっていくからです。 

「小説の世界」と一口に言っても、書かれた時代や文化は様々で、さらに読み手の解釈は千差万別。
たったひとつの読みでは完結できないルーズさこそが、小説の豊かさでもあります。 
「あなたの読み」と「私の読み」が出会うとき、小説の世界は今までとはまたちがう表情をのぞかせるはず。

若い文学研究者たちが提案するいくつもの読みのアングルを触媒にして、ともに新しい小説の世界を
試行錯誤してみませんか。 ことばラボはそんな「読みの実験室」です。 

 


------------------- 今後のスケジュール -------------------

第4回 9/23(火)
「歴史の語り方 ーローラン・ビネ『HHhH』」担当:唐橋聡


加勢 俊雄 Kasei Toshio

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