レポート

ごはんの時間第8回〜食品分析センター見学レポート〜

by 2017年4月 1日 10:36 PM

月に1度、ニューロ吉祥寺にて金井米穀店の金井一浩氏を講師に迎えて開かれている「ごはんの時間」。
第8回目は課外授業として、「農民連食品分析センター」の見学に行きました。

センター長の八田さんをはじめ実際に働いている方々の、普段なかなか聞くことのできない食品検査の現場の興味深いお話を伺うことができました。
また、特別に、屋上で放射性物質の調査の為に飼われているニホンミツバチも見せていただくことができ、東京産のハチミツの美味しさに参加者からは驚きの声が上がりました。

募金でできた珍しい検査機関
今回見学させていただいた「農民連食品分析センター」は、1996年に農家の方々や消費者の募金から設立された世界的にも珍しい分析機関だそうです。輸入食品の急増する中、それを検査する機関の不足から不安の声が多く寄せられ、化学的に分析したデータを消費者に提供することを目的に設立されたそうです。

食品の農薬検査
実際に食品から農薬を抽出、測定する場所も見学させていただきました。
ひとつの食品から農薬の成分を抽出するにはたくさんの工程が必要で、その食品に含まれている成分によって方法も異なるそうです。油に溶けやすい成分をろ過したり、水に溶けやすい成分を分けたりしていく中で最終的に様々な成分を取り除いたものを機械に通して今までのデータと照らし合わせて測定します。
抽出には早くて半日ほどかかる、ということで、この作業が最も神経を使う重要な作業になるそうです。

放射性物質や遺伝子組み換え食品の検査
他にも放射性物質を測定したり、遺伝子組み換え食品の検査もしているそうです。
震災直後は放射性物質の検査が急増し、センターも大忙しだったそうですが、現在では少し落ち着いてきているとのことでした。
放射性物質の測定には測定用に大量のサンプルが必要になるそうで、測定を依頼する農家の方々の負担も大きいそうです。検査をしているセンターの方々もそのことに関してどうにかできないものか、とおっしゃっていました。原発事故の影響というのはこういうところまで及んでいるのだ、と再認識させられました。

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コンビニのおにぎりに使われていた意外な物とは?!
お話の中で、センター長の八田さんが取り出したのは、コンビニのおにぎり。このおにぎりを使っておもしろい実験を行いました。
まず、おにぎりのお米を少しほぐして小さなカップに入れた水に浮かべます。そしてこれをしばらく置いておくと、水の表面に油が浮いてきました。10分ほどたつと一目でわかるくらいに表面には油の膜ができています。

これは、コンビニのおにぎりを作る過程で油が使われていることを示しています。自分でおにぎりを作るときに油を使いますか?

今まで当たり前のように食べていたコンビニのおにぎりですが、この実験を見るまでは油が使われているとは考えたことはありませんでした。

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食の底辺にあるものがゆらいでいる
流通が発達した現在、このような「食べ物の名前と中身が本来のものではなくなっている食品」はたくさん存在するそうで、食文化の根底にあるものが希薄になっているのではないか、というお話が印象に残りました。豊かになりいつでも食べるものが手に入る一方、どんなものが入っているかわからずに食べ物を口にしてしまう機会が増えていることは確かです。
経済優先の世の中で生活していると、人間の根底にある「食」に対して無頓着、無意識になりがちです。

農薬が入っているから、食品添加物が入っているから食べてはいけない、という単純な話ではないですが、そんな世の中で、客観的に化学的にデータを出すという機関があることはひとつのストッパーとして重要な意味を持つのでは、と感じました。

関係者の皆様、貴重なお時間をありがとうございました!!

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次回のごはんの時間はまたまた課外授業、「稲刈り編 IN駒ヶ根」です!!
詳しくはこちらをご覧下さい。

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