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ことばラボ 読みの実験室 第7回

by 2017年4月 1日 10:36 PM



どんな物語にも舞台があります。
ある物語を読むとき、私たちは、その舞台を物語のなかで起る出来事と切り離すことのできない風景の一部分として、思い描くのではないでしょうか。
それは往々にして「背景」に留まるものですが、ふとした瞬間に「前景」に迫り出してくることもあります。
ライトノベルと総称される、一群の小説があることをご存知でしょうか。
一般的に、ライトノベルにおいては、読者の視線がさまざまな「萌え要素」を持つキャラクターに注がれるように、物語が構築されていると考えられています。
そうした物語の舞台は、つねに「背景」であることを要求されるがゆえに、無個性で、均質な空間として現れざるをえません。
ライトノベルの場所が負わされたこの制約に、作家はどのように反応しうるのでしょうか。
その一例を、西尾維新の『化物語』に見たいと考えています。

「第二話 まよいマイマイ」を読んできてください。

***

使用テクスト 西尾維新『化物語(上)』(講談社BOX、2006年)より、「第二話 まよいマイマイ」




日時:2014.12.16(火) 19:30〜21:30
料金:1,500円(1Drink)
お問合せ:tomasson.y@gmail.com
場所:ニューロ吉祥寺



------------------- ゲスト講師の紹介 -------------------

篠原 学 Shinohara Manabu
東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻 単位取得退学

------------------- ことばラボとは -------------------

「あなたが好きな本」をいくつか思い浮かべてみてください。
そのなかに小説はどれほどありますか。
それらお気に入りの小説たちをあなたが初めて手にとったのはいつで、当時あなたはなにを想い、
それからどれくらい読み返したでしょうか。小説は刻々と変化していきます。
紙に書かれた文字が同じでも、それを読む私たちが変わっていくからです。 

「小説の世界」と一口に言っても、書かれた時代や文化は様々で、さらに読み手の解釈は千差万別。
たったひとつの読みでは完結できないルーズさこそが、小説の豊かさでもあります。 
「あなたの読み」と「私の読み」が出会うとき、小説の世界は今までとはまたちがう表情をのぞかせるはず。

若い文学研究者たちが提案するいくつもの読みのアングルを触媒にして、ともに新しい小説の世界を
試行錯誤してみませんか。 ことばラボはそんな「読みの実験室」です。 

 

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